Unbreakable Linuxについて

なんとなく「安いRHEL」というイメージが先行して、中身がどんなもんなのか、出回っている情報が少ないように思われたのでメモ。

Oracle UBL(Unbreakable Linux)は以下のような特徴を持つ。

• RHELをソースコードからコンパイルし直しただけ
  • kernel revisionがRHELと異なる　UNLが出す独自パッチ用に桁が増えている
  • 商標などは除いてある
  • CentOSとの相違点：インストーラ(Anaconda)やup2dateも入っている
• アップデートはup2dateで行う
  • アクセス先はOracle ULN(Unbreakable Linux Network)
• RedHat Enterprise Linuxのインストールメディアを用いてインストールしたシステムでもサポート対象となる
  • Oracle提供のバイナリを用いた再インストールなどは必要ない
  • Oracle提供のup2date RPMを取得し、up2dateのアクセス先を変更するだけ
  • 参照：Oracle Unbreakable Linux: 概要
    • 7ページ「RedHatからOracle Unbreakable Linuxサポートへの切り替え」

運用方法としてはかなり汚いが、RHELが1契約あれば、RHEL提供のバイナリでハードウェアベンダ提供のドライバなどを入れ、その後Oracle UBLとしてアップデートを受けるということが可能になる。契約的にかなーりグレーな気がするが、Oracleが大丈夫と言っているということは大丈夫なのかも。
……ただし、ハードウェアベンダのサポートは期待しないこと。