たごもりすメモ

コードとかその他の話とか。

RubyKaigi 2016 に行ってきた & しゃべってきた

今年は京都で開催されたRubyKaigi、トーク募集に応募してたものが1件採択されたので、行ってしゃべってきた。

RubyKaigi 2016

京都ですよ京都。いいよねー。前日入りして飲みにいったり、最終日も泊まりにして飲みにいったりしていた。たのしい。カンファレンスとかで日本各地に行きたいなあ。


しゃべってきた

採択されたトークはこちら。

Modern Black Mages Fighting in the Real World - RubyKaigi 2016

内容的には実はヤパチーでしゃべったやつのマイナーアップデートだった*1んだけど、時間がこちらの方がちょっと長いので、もうひとつ実用例を足したりしていた。

Fluentd v0.14 におけるプラグイン互換性対応 『現代の"リアル"黒魔術師』登場 #RubyKaigi #RubyKaigiB - Togetterまとめ

おかげさまで会場は超満員、反応を見てもけっこう楽しんでもらえたようで、ひと安心というところ。内容としてはRubyメタプログラミングにおける基本的な操作(include, extend, singleton_class および prepend)を説明しながら、それを武器に現実の問題をどう片付けたかという感じ。これをやるべきかというと普段のお仕事では絶対にやるべきではないテクニックの塊なんだけど、しかしそれでも何をやってでも問題を解決しないといけないケースというのはごく稀にあって、そういう時のための知識としてはよいのではないんでしょうか。Module.new して define_method して extend するとextendされたオブジェクトのメソッドが呼ばれたときに define_method 実行時のローカル変数がいじれて便利だよね!!!!

行ってきた

RubyKaigiはなんといってもRubyコミッタをはじめ言語実装そのもの(や、その近い周辺)をやっている人達が多くて、サービス開発というよりはソフトウェア開発という視点にフォーカスしているように見えるのがなかなか毎年面白いなーと思いながら眺めている。CRuby以外にJRubyとかErRuby(Ruby on Erlang/OTP)みたいなのも出てくるしねえ。
聞いた中だと圧巻は @nalsh さんのクロージングキーノート、なんだけど同僚なのであれこれ知っている話もあるので印象としては @shyouhei さんの最適化の話かなあ。しかしRuby3x3はやっぱりそれをどう計測するかっていうのが今のところ抜けてて、これが実は来年に向けていちばん面白いことができるトピックなんじゃないかという気もする。

個人的には自分のお仕事に関係する点でもあって @_ko1 さんの並行性制御の話(Guildの話)が楽しみだったんだけど、1日目は体調崩して午後は帰って寝てたから、聞けなかった。1日目のAfter Partyも出られなかった。残念。

あとはなんか普段と違うふらふらした気分のままコードを書いたりもしていた。これはあとで別エントリに。

観光してた

京都、中学生のころに修学旅行で行ったのと、あとごく短期の滞在で行ったことが1回か2回あるだけで、あんまりちゃんと観光して回ったことがなかった。ので、泊まった近所の祇園とか四条とかを存分にふらふらできたのは満足。
あとカンファレンス翌日にせっかくなので御所と二条城だけ見てきた。

御所、いい場所だなあ。昔の情報で入るのはかなり厳しいというのを見てたんだけど、いま調べてみると行けば(手荷物検査くらいはあったけど)普通に入れる状態で、どこもかしこも良さそうな光景だった。あと周囲も含めた面積が広大すぎて、権力者というやつは……! みたいな感じがする。
次の二条城も、もう、京都のど真ん中にこんなの作っちゃってー、という感じだったけど石垣というか城塞はいいよね。

伏見稲荷に行く時間がとれなかったのが残念。まあ、人生またいつか行く機会もあるだろう。

まとめ

もっとカンファレンスを東京以外でやってくれるとあちこち行けて人生が楽しくなる。京都楽しかった!

*1:もうひとつ完全新作もCFPに出してたんだけど、こっちが通っちゃったので……