今年もいろいろあった。Blogエントリベースで簡単にまとめとこう。
コード書いた系
今年はあんまり新規に書いたコードというのがなかった気がするなあ。どうしてもメンテナンスが多くてそれに追われていた感があった。みなさんこんなのどうしてらっしゃるんや……。
いっぽうv1をリリースするブームが自分にやってきて、メンテナンスリリースを前向きにやる、みたいな気持ちになれたのはまだマシなほうだったと思う。
- Focuslight v0.1.0
- woothee v0.4.x の話
- Norikra v1.0.0
- NATやファイアウォールの向こうへデータをお届けする fluent-plugin-pull_forward を書いた
- Rubyでdynamic scopeを(メソッド定義だけ)実現する dyna_mo を書いた
- 多言語対応User-Agentパーサライブラリ Woothee 1.0.0リリース: OS versionの出力をサポート
- HadoopのXML設定のdiffをとるスクリプトを雑に書いた
- fluentd v1 configのチェッカを作った
うーむ、少なめ。
Focuslightはロゴなんかも作ってもらって、メンテナンスも人に引き継げて、よい先行きをたどった。Wootheeも使ってもらえているケースが増えてきたし、実装言語も更に増えた。
2013年末に初期実装を終えた fluent-plugin-bigquery についてはこの1年で驚くほど普及した。年始からのしばらくでソフトウェアとしてもっと整え、多くのパッチをもらってマージし、年の途中ではメンテを naoya_ito 氏に引き継いでもらい、年の後半にはあちこちでBigQueryへの言及を目にするようになった。
しかし何より、個人的には Norikra v1 というのが巨大トピックで、2013年に作ったNorikraをより使ってもらうための2014年、という感じだった。
発表など
- 筑波大の集中講義 #GB37301 にいってきた/しゃべってきた
- Developers Summit 2014で「社内システムの構造と設計、実装のはなし」という話をした
- LINE Developer Meetup in Fukuoka #1 でしゃべってきた
- JVM Operation Casual Talks やった/話した
- GCP ja night 27 いってきた&しゃべってきた #gcpja
- Ansible勉強会#1 にいってきた&しゃべってきた
- RedDotRubyConf 2014に行ってきた&発表してきた
- Hadoop Conference Japan 2014いってきた&しゃべってきた
- Norikra meetupやってきた
- YAPC::Asia 2014に行ってきた&しゃべってきた
- HadoopCon 2014 Taiwanいってきた&しゃべってきた
- gcp ja night 28いってきた&しゃべってきた
- RubyKaigi 2014いってきた&LTやってきた
- Hokkaido.pm #12 いってきた&しゃべってきた
- RubyConf 2014にいってきた&しゃべってきた
15回……。LTをあまり含んでいなくて、よく頑張ったな、という感じの回数だ。 1ヶ月のあいだに2〜3回発表があって英語のを含む、みたいな無茶なスケジュールになりがちで、そういうのは業務にかなり甚大な影響を与えるので、ちょっとやりすぎ感はあった。でも調整できないんだよねそういうの。
2014年の目標のひとつが海外で英語で発表する、というもので、それについては RedDotRubyConf, HadoopConf Taiwan, RubyConf で実現できたので文句なしという感じ。台湾では基調講演までやらせてもらって、あれはすごく貴重な経験だった。
国内の大きいところだとデブサミ、Hadoop Conference Japan、YAPC::Asia あたり。YAPCでベストスピーカー賞2位とかももらって、それぞれできる話をした、という割にはよく聞いてもらえてありがたかった。
ほかにも筑波、福岡、札幌、という感じでお呼ばれしたのが印象強く、国内外問わずあちこち旅行したイメージがある。もっとお呼ばれしたい。YAPCベストスピーカー賞で国内の .pm に行く権利があと2回分あるので、みなさんぜひ呼んでください!
Norikra meetupはそろそろもう一回やりたいなあ。
記事寄稿
今年はSDでいちど原稿書いた。これは後日自分で読み直すくらいよい出来だったと自負しているので満足。
書籍に関しては進みかけた話があったんだけど、いろいろあって頓挫しましたね。やっぱり共著は強烈にリーダーシップとる人がいないと厳しい。来年、時間があったら一人で書こうかな。時間あるかな。
ノウハウなど
- HiveServerがZooKeeperに繋ぎまくってHiveServer2もろとも死ぬ話
- fluentdとシステム設計の小ネタ
- SFTP disableなCentOS環境でansibleを使う
- Reverse Proxyがなぜ必要か、勝手に補遺
- はじめてのmaven central 公開
- MRv2/Tezで簡単にクエリのベンチをとった
- 最近のHadoop distcpについて
- Ansible playbookで1台でも失敗したら即座に実行を止める方法
Ansible使いはじめて、なるほどこれが、みたいな経験をしたけど、まああんまり想像と違うというものではなかった。大規模サーバオペレーションみたいなのにあった方がいいのは確か。
いっぽう環境をいつでも何度でも作って壊せるというのは想像を少し超えて便利だ、特に検証・実験目的には、と思った覚えがある。
あとはHadoopやFluentd関連を継続してあれやこれや。でもあんまり新しいことをやれてない気がするなあ。もうちょっとどうにかしたい。
そのほか
日本OSS奨励賞というものをいただいた。そういうものがあること自体は知っていたけど、自分に関係するものだと思ったことはまったく無くて、これはもうびっくりするやら何やら。そんでテンションが上がって書いた記事。
受賞自体について、周りの知人に多くのお祝いの言葉をいただいたのも嬉しかったけど、実はこれが実家の両親に知られて、どうやらうちの息子はそれなりに頑張っているらしい、みたいな思われかたをしたらしかった。書籍(単著)執筆みたいなのと同じで業界を超える効果がある。
いろいろあって連覇できました。ISUCON Makers Casual Talksとかもやって超楽しかったけど、そういえばblogエントリ書いてなかったな。
これはなんか、こんなタイトルでエントリ書けば300ブクマは固い!みたいなことをtweetしてたノリでそのまま書いたやつ。こういうことを繰り返していると人間はダメになるな、という良い実例。2015年はやめよう。
あとひょんなことからRebuild.fmにゲストで呼ばれるという奇貨にあって、非常に楽しかった。と同時に、いろんな人がこれを聴いてたようで、影響力はんぱないなーという感じ。
まとめ
今年も総じてあれこれやったほうだとは思う。楽しかった。特に国内外あちこちに行けたのは良い経験だったと思う……東京住むの最高だな、と思ったことも含めて。
技術的に新しい方向のことがあまりなくて、それが個人的にはちょっと残念だという印象はある。リリース済みソフトウェアのメンテナンスを省コストでどうやっていくか、という点についてうまい落としどころを見付けて、新しいコードをがんがん書きたい。
とはいえFluentd v1のリリースが見えているので、そっちかなあ、とか、あれこれある。ちゃんとしたことは年が改まって2月に考えよう*1。
*1:これは毎年そうしている