たごもりすメモ

コードとかその他の話とか。

MANABIYA.tech にいってきた&しゃべってきた

manabiya.tech

こちらのMANABIYA.techというカンファレンスでインフラ方面のセッションオーナーであるさくらインターネットの田中さんから何かどう? というお誘いがあったので、最近考えてたことを話すいい機会だと思ってひと枠しゃべってきた。あと、同トラックの前佛さん、長野(kazeburo)さんといっしょにパネルディスカッション的なやつも(モデレーターは田中さん)。

会場は以前にTDの社内イベントで使ったことがある、秋葉原の3331というところで、小学校跡地をイベントスペースに改装したところ。こういうところ、いいよなー。雰囲気があって。とはいえ元の建物がモノだけにひと部屋のサイズは小さめになってて、これはカンファレンス会場としてはちょっときびしいですね。

しゃべってきた

DockerとKubernetesの名前はおそらく多くのソフトウェアエンジニアが知っていると思うけど、Kubernetesというのは実際には分散処理基盤のコントローラに他ならなくて、これらはポッと出てきたものでもなんでもなくて、過去に分散ストレージあるいは分散処理などの流れがあって発展してきたものだと思うんですよー、みたいな話。このあたりを広めに見られていない人にとって、ざっくばらんな教養めいたものになるといいなと思って話した。
これはKubernetesがGoogleにおけるBorgのOSS版であることを考えれば明らか*1とはいえ、まあ、まあ、誰にでも公開されているものをベースに明らかな歴史として組み立てるのって大事だと思うんですよね。

またタイトルやトレンドへの名前のつけかたに困って "Modern Systems" というデカい単語を使ってしまった。話したときに最初にちょっと言ったけど、誰しもがこういうツールあるいは考え方を採用すべきだと思っているわけではなくて、とはいえそれでも「全体として進んできた/これからも進んでいく方向」みたいなところに分散処理やコンテナ化みたいなものが(今のところ)あるとは思っていて、それらをひっくるめて "Modern Systems" と言ってしまった。これはここにも注記しておく。

面白かったという反応をいくつか見聞きできたので、やれてよかった。40分の制限時間のところを5分オーバーしたのは反省しております。動画は公開されるのかな?

そのほか

パネルディスカッション的なのは、そもそも現代におけるITシステムの「インフラ」ってのはなんなんですかねー、みたいな話を多くしていた気がする。まあ、もうハードウェアをがんがんいじるお仕事も少ないですからねえ。
これは自分がそこで言ったことでもあるけど、ソフトウェアの割合が大きくなってくると、昔は会社に所属して案件ベースでしか試せなかったこと(ハードウェアをあれこれいじり倒す)よりも自分のPCででも動くものが仕事の中心になってくるので、個人でやれる範囲が広くなっている、ということだ。これは歓迎すべきだと思う。面白いこといろいろやっていきましょう。

で、お昼を挟んでふたつ話したら気力も体力も尽きて、あとはだいぶダラダラしていた。おしまい。

*1:……なんだけどこのあたりは話しはじめるとGoogle内タイムラインとOSS的タイムラインで矛盾が生じるのでしなかった、しはじめたら時間がいくらあっても足りない