さくらインターネット入社後3ヶ月のいまの話
さくらに入って3ヶ月経過して、入社直後といま現在ではまた見えている状況も違うし、実際どうなのっていうのを今の段階で書いておくのも悪くないかなと思った。自分より後に入ってきた人達が1ヶ月でのエントリを書いている(link)(link)のに触発されたというのもある。
入社直後のエントリはこちら。 tagomoris.hatenablog.com
思っていたより会社の変化が激しい
入社してから1ヶ月は、社内でこれまでクラウド開発・運用やガバメントクラウドをリードしてきた人達とひたすら話してキャッチアップ、みたいな感じで過ごしていた。で、なんとなく分かってきたかなと思ったのに、翌月から切れ目なく色んな人の入社が続いていて、いま自分がいるクラウド事業本部という組織がすごい勢いで変わってる。特にシニア層というかエンジニアリングマネージャ系の人達の入社が続いていて、これからどうするべきか、あちこちで議論が始まってる(いくつかは自分も始めている)。
これはどちらかというと、組織運営をやりかたに変化がほしい、という動機が先にあって、そのための採用がうまくいった結果がいま表れている、というのが正確な理解だと思う。自分としてもやりたいこと・こうなったらいいと思うことのうち、マネジメント系のことについては頼りになる同僚がどんどん増えているという状況なので嬉しい限り。
思っていたより状況がワイルド
ワイルドってなんだ、というと、なんだろう、スタートアップにありがちな未整備状態があちこちにあるというか、どこもかしこも成長の余地だらけというか……。歴史あるユーザ数の多いサービスをいくつも持っている会社なんだけど、内部を見てみると思ったよりも落ち着いてないなこれ、というか。
これは自分にとっては特にマイナスというわけでもない。特にビジネスが成長していると内部の整備が追い付かないというのは普通だと思う、というか、ビジネス成長速度が速い会社はそうなっていて当然とまで思っているフシが自分にある。前にいたライブドアもトレジャーデータも、特に入った直後はそんなもんと言えばそんなもんだった。そういう状況だとやり甲斐しかないというか、自分のやれることの余地がすごく大きいので割と好きだし、自分以外でもそういう状況が好きな人はまあまあいるんじゃないかと思う。
思っていたより周囲から注目がある
みんな結構ガバメントクラウドとか、あるいは国産クラウドについて思うところがあったんだなー、という感じで、入社後に会った人に応援の言葉をもらうことが多くて嬉しい。行政のデジタル化みたいなものを応援したい、という気持ちの一環みたいなところに国産クラウド応援がくっついているという場合もあって、これは入社前の自分を振り返ってみてもよくわかる気がする。
とはいえ、現状の機能などだと、AWSやGoogle Cloudをあたりまえに使っている各位の期待にすぐには応えられないので、この注目と期待があるうちに状況を前に進めていくぞ、ということで内心ちょっとシリアスな気分になることもある。
クラウドプロバイダの初心者プロダクト担当
プロダクト担当として何をやるべきか、みたいなことを考えながら、全体に影響があって時間がかかるいくつかの話はさっさと始めたりしている。クラウドサービスプロバイダにおけるプロダクト担当となるとエンジニアとしてのバックグラウンドがある方が有利に働くに決まってる、と入社前から考えていたところは見事に的中してると思うんだけど、いっぽうで各種の認証や規制、省庁のガイドライン、各業界の動向など知らないことも多くて内心悲鳴を上げがち。人生常にキャッチアップだな。ただ、自分が不得意なところを得意にしている超優秀な同僚もいて、これは本当に良い。勝手にあれこれ勉強させてもらってます。
入社エントリに「さくらのクラウド全体、あるいは広くさくらインターネットグループの中でやれることは何でもやるつもり」と書いたけど、本当にあれこれやってる。入社動機の大きなひとつ「エンジニアリングとビジネス両面を相手に仕事を」できていて楽しい一方で、コード書くのとは違ってなかなか即座には結果がわからないことばかりなので、本当にこれでいいんだっけ……みたいな不安におそわれたりもする。いやはや。
採用! 採用! 採用!
プロダクトまわりであれもやりたい、これもやりたいということが多く、しかし当然メンバーのほとんどは現行の開発プロジェクトで手いっぱい、という状況を見ると「採用! 採用しないと!!!」みたいな強烈な気分におそわれるので、採用まわりにもけっこう時間を割いてる。自分の知り合いのシニアエンジニアはみんなさくらに来ればいいのに……くらいに言いたい気分。転職考えてもいいかなって気分の人はいますぐ自分に連絡してください。
一度シニアになっちゃうとなかなか開発に集中できない、みたいな話も無くはないと思うんだけど、その点さくらについてはどんどん開発に集中してほしくて、そのためのポジション作りと待遇面の優遇はどちらもなかなか良い状況だと思う。だってクラウドのマネージドサービスを設計して作れる人なんて超貴重だもんね。もちろんプロジェクトをリードできる人だけでもなくて、プロジェクトのデザインと計画をきちんとフォローして開発を進められる人も大募集中です。データセンタの建物や電源みたいな超低レイヤから、完全ソフトウェアで構成された高レイヤのマネージドサービスまで、やることを超絶幅広い中から選べるのが特徴です!
あと、プロダクトまわりでもやることがいくらでもあるので、プロダクト担当のチームを立ち上げないといけないかなあとか、マネージドサービスがどんどん出ていくとSDK作らないといけないからDevRel職を置かないといけないんじゃないかとか、そういうことも最近考えてる。
コード書いてないと腹がへるの話
仕事でコードを書かない毎日にようやく慣れてきた。驚くことに入社後マジで1行もコードを書いていない*1。ちょっとした実証コードを書かないとなとは思っていて、それはまだ手が回ってないのが問題なんだけど……。
それはともかく、コード書かずにドキュメント書いてスライド書いて人と話してとやってると、コードを書いているときと較べて腹がへる、という恐るべき事実が自分に起きていることに気付いた。コード書いてるときは飴玉舐めるとかラムネ食べるとかでいかに脳に糖分を届けるかを考えてたのに、なんか最近それだけだと足りなくて、空腹を強烈に自覚するようになったんだよね。なんなんだこれ。エネルギーの消費のしかたが違うのかなあ。
脈絡のないmorisnite vol.5の話
で、脈絡ないですが、そのさくらインターネット東京支社を会場に使えるので、目的もなく集まって飲食するというイベント morisnite vol.5 をやります! 11月22日。
クラウドの話をしたければしてもいいし、したくなければ最近あのコードどうなのよって感じであれこれ楽しく話したいですね。どなたでもご参加ください。