たごもりすメモ

コードとかその他の話とか。

RubyKaigi 2025 行ってきた&しゃべってきた、その後

RubyKaigi 2025

愛媛県松山市で4月16〜18日にあったRubyKaigi 2025にスピーカーとして参加してきた。勤務先のさくらインターネットでのお仕事扱いです。主催のDrinkupもあったしね。

直前まで仕事がめちゃくちゃ立て込んでたのもあって準備が本当にギリギリで、そのせいで寝不足のままRubyKaigi weekに突入してしまい初日は体調が最悪だった、というのが今回の最大の反省点。会期中は飲むのをほどほどにしつつ体力の回復をはかって、3日目がいちばん元気、みたいな状況になってた。反省。

それにしてもRubyKaigiはいつものRubyKaigiで、あれこれトーク聞いたり人と話したり飲み歩いたり、じつに楽しかった。運営のみなさまには本当にありがとうと伝えたい。

しゃべった

今年もトークを採択してもらっていたので、話してきた。内容は現在開発中のNamespaceについて、というかNamespaceのデバッグについて。

speakerdeck.com

2024年に沖縄で話したときと機能的にはなにひとつ変わっていないNamespaceについて、この1年でいかにえんえんデバッグをしつづけていたか、という話をした。Namespaceの機能の話をちゃんとすると去年と全く同じ話になってしまうので、大丈夫かいなと思いつつそこは思い切って省いたんだけど、聴いてくれた人の反応はかなり良くてほっとした*1。Namespaceの実装がいかに大変かが感じられた、という意見を多く聞けたのでトークで狙ったところができたのかなと思う。いやあ、一年間遊んでいたわけじゃなくて苦労してたんですよ。

Namespaceの話

で、そもそもNamespaceの話をすると、デバッグの苦労話はもちろん色々あるんだけど、自分の開発ブランチを1年半ものあいだメンテしつづけるということにそもそも無理があるんだよね、ということを今回のトークの準備をしていて明確に意識した気がする。 それが言葉になったのがDay 0の夜、Asakura.rbとANDPADのイベントでMatzと話してたとき。

MatzとNamespaceどうよ? の会話をするの図

「やっぱrebaseつらいですよ、Shopify勢がなんか最適化するとことごとくこちらの変更とConflictするし」 「もうデフォルトでは無効にして早く入れちゃおうよ、それだったらどのくらいでできる?」 「うーん、特に難しいところはないと思うんで、順調にいけば1〜2週間くらいでできるんじゃないですかねえ

確かにこんなことを言いましたよ。明確に覚えてる。まさかこの会話があんなことになるとは思わないよね……。

ということでRubyKaigi期間中はdefault disabledでいったんmergeしてもらうのを最速で達成する方向に切り替えてあれこれ作業してた。もしかしたら即座に動くのでは、みたいな甘い考えもあったけどあちこち手当て漏れがあって直したりしつつ、思ってたより時間かかるかなーと考えながら最終日までゆるゆると過ごしてた。 Ruby Committers and the Worldのセッションでも言及されて、なんかプロレス的に出てこいや! って壇上から煽られたw けど、Matzが必要なことをぱーっと言ってて加えることもなかったので客席で座り込んでた。あとはMatzのClosing Keynoteでもしかしたらちょっとは言及されるかなあ、くらい。

Closing KeynoteはAIの話をずっとしてて、わかるわかるって部分といくらなんでもRubyに我田引水ではって部分があって面白く聞きつつ過ごしてたら、One more thingで「Namespaceが入る、たぶん」って話があって、うおお、と思ったときの反応がこちら。

Namespaceが入ると聞いての反応がこちら

ここまでは割と楽しく気楽に過ごしてたんだけど、そしたら壇上でMatzがとつぜん言いだしたのがこちら。

「ZJITはもうすぐマージできそうなんですよね。Namespaceも来週か再来週には入るんじゃないかってことで、それでいい?」

キーノートスピーカーの言語設計者が壇上から圧をかけてくるとか、そんなことある?????????????????????????????????

え、これ何か俺が言うの? 何を? え? でも何かは言うのを期待されてる??? って混乱しつつ、でも思ったより時間かかりそうだと思ってたところなので来週か再来週って確約しちゃうのは絶対にマズい、みたいなことをぐるぐる考えて「ダメ!」ってとりあえず言ってみた。でもあまりに混乱してたので「ダ、ダメ!」みたいな感じになってた気がする……。

そのあと話す人みんなにネタにされてたので、はい、いい話題が提供できてよかったです。しかしなあ、ZJITみたいなフルタイム開発者がチームとしてやってる作業と並んで話題にされるのはなかなか厳しいですよ。

その後のはなし

とはいえですよ、なんもできないまま時間が過ぎちゃうのは嫌なんですよ当人としても。ということで、GWにだいぶ頑張った。

はい、「来週か再来週」になんとかしたぞ!

まあ細かい問題やらあれこれあって、3週間ちょっと経過の現在時点でまだマージされてないんだけど*2、やることはやってます。KaigiEffectだ! だいぶ特殊な気がするけど。

参加してた

RubyKaigiの話に戻る。体調が最悪だったのもあってあまり積極的な活動もできず、開発が頭にあってそう多くのトークも聞けずって感じだったのは心残り。聞いたトークの感想は省略しちゃうけど @ima1zumi さんのキーノートは本当に良かった。TRICKは相変わらずすべてがおかしかった。

会場内でささださん運営の本屋さんがあって、そこで2回ばかりサイン会に参加したりもしてた。おかげでWEB+DB PRESS総集編もだが、Fluentd実践入門も入荷分がぜんぶ売れていって有り難い限り。旅先の本屋の力はすごいな。楽しかった。

温泉

3日目はさすがにいろいろ限界がきてたので、お昼にちょっと中座して道後温泉本館でひと風呂浴びたりしてた。来年の会場も温泉地が近いはずなので楽しみ。

さくらインターネット

ソフトウェアエンジニア界隈で最近の採用が話題になってるだろうというのは自覚があったけど、あらゆるところで話題にされた。あとは「まさか @repeatedly に働く気があったとは!!!!!」とか。 さくらインターネットに興味が、という声を何度もかけてもらえて、これは本当にありがたい限り。

RubyKaigi 2025 Uchiage! by SAKURA internet

3日目の夜にはさくら主催でDrinkupもやった。懇親会的なものについては、人が大勢集まって色々な人と会話をストレスなくできる、というのが最大のポイントだと思っていて、そのように設計したところたいへんご好評をいただいたように思う。よかったよかった。

来年

来年は函館だ、楽しみ! ということで、おつかれさまでした。

*1:自分に直接反応を言ってくれる人が層として偏っている可能性は高い

*2:なおこの記事を書いたあとの5月11日夜にマージしました