読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

たごもりすメモ

コードとかその他の話とか。

tagomorisとDMM.comのはなし

前にこんなblogエントリを書いた。
dmmのエンジニアと話をしてみたいという話(追記あり) - たごもりすメモ

このエントリ、Cassandra Casualという勉強会でCassandraのようなそうでないような話を聞きながら、しかもビール2本飲んだ状態で書いたものだった。書いてさっさと公開して放っておいた*1ところ、だいぶ経ってはてブがやたらとついていることにびっくりしたものだった。

正直に言おう。対象はなんでもよかったんだ。世間に知られている大規模インターネットサービスを運営していて、会社としての・中の人としての雑誌記事やイベント登壇やblogエントリがあまり見られない企業であれば。DMMでなくても、たとえばFC2でも楽天でもNTT docomoでもY!Jでもドワンゴでも。
もちろんどんな会社の人でも行くべきところに行けば中の人がいるのは知っているけれども、そういう話じゃない。単に会社として、あるいはその会社の人として、出しても何の問題もないはずの情報をなんとなく出さない、そうするメリットを感じない、そういう文化の会社をターゲットにしてあの話題を出せればそれでよかったんだ。

(追記: もちろん本当にどんな会社でもいいわけがない。技術的なチャレンジを積み重ねないと間違いなく運営やっていけないということが外から明らかにわかる、実情に大いに興味がそそられる、というのは大前提だ。そしてそのときその瞬間、最も興味がそそられたのがDMMだった、ということだ。それと、上述の話題の対象にする会社の選択、というのは独立した話だ、ということを最初から書いておくべきだった。)

自分もいくつかのインターネットサービスを運営している会社で働いているし、日本全国から登壇者がやってくるイベントで他社の話が聞こえてくる機会もある。そういう話を総合すると、みんな驚くほど「当たり前のことを当たり前に」やっている。特別なことばかりで埋めつくされた仕事なんてものはほとんどの場所には無い。誰もが当たり前のことを当たり前のように実行し、それを積み上げている。

当たり前のことを当たり前に繰り返して積み上げることが、この世界では、非凡な結果になる。量が質に転化する。
当たり前のことを積み上げるために、少しだけ変わったハックで糊付けする。それが千金の価値をもつ。

普段やっていることが当たり前だからこそ、自分のやっていることの価値を見失いがちになることがある。誰かが、当たり前のことしかやってないんだけど、と前置きしながら語ることが腰が抜けるような素晴らしい内容だったりする。もう何年も前からある人たちが当然のように使っていたものが、blogエントリひとつの公開だけで流行となったりする。

そういう価値が発見されることは、もちろん公開された情報を受け取る人にとって大きな意味があるんだけれど、実は情報を発信する側にも意味があるはずだと思う。すばらしいことをやっている人達に、あなたの発信する情報は本当にすばらしいんだと、技術系イベントで登壇する人、blogや雑誌記事を執筆する人、オープンソースソフトウェアを公開する人達に、伝えていきたいと思う。

そして結果として、もっと大勢の人々が、そういう活動を当然のように行う業界になるといい。

DMM.comについては

ツチノコブログ | DMM.comラボのインフラエンジニアブログ
いきなり名指しでツチノコ呼ばわりとかたいへん失礼な感じだったにもかかわらず、怒涛のblog公開というその後の経緯をたどったDMM.comラボの皆様には驚愕するばかりです。いつもエントリが公開されるたびに隅から隅まで読んでいます。今後ともよろしくお願いします。

で、WEB+DB PRESS Vol.78 には特集でDMM.comについての記事が載ってます。送っていただいたものを熱心に読みましたが、本当に「当たり前のことを当たり前にやっていったらすごいことになってた」みたいな内容になってました。一読の価値があります、というか、みんな読むといいと思います。本当です。*2

よくこんなの実現したなあ、というか、この半年ですごいことが起きたような気がするなあ、と少し呆然としてます。いんたーねっと、面白いですねえ。

*1:普通ちゃんと読んでほしいエントリは平日午前に公開する

*2:なお今号、スクラムの特集もRedshiftの特集もじつにすばらしいです。これはやばい。