象印の加湿器が最高で当面これしか使いたくないという話
ちょっとTwitterに書いたら食い付いてくる人が多かったので、ではアピールしとこうと思った。
象印の加湿器、とにかく手入れが簡単でこれ以外の加湿器はもう二度と買う気がないというくらい最高
— tagomoris (@tagomoris) 2023年1月7日
TL;DR
- 衛生面などを考えると加熱式加湿器*1を使いたい
- 加熱式加湿器は加熱部に残留物が結晶化して固まるので手入れがめちゃ面倒
- 象印のやつは電熱ポットと同じなので、たまにクエン酸ぶちこむだけで超ラク、最高です
- 加湿器運用の手間を減らしたい人にとにかくお勧めです
自分が使ってるのはこれ。今年大きいのを買い足した。旧モデルの小さい方とあわせて2台とも使ってます。
EE-DC35・50 | 加湿器 | 生活家電 | 商品情報 | 象印マホービン
加湿器を加熱式のに替えるとき、某社従来型*2と象印の(2020年モデル)と2台買ったんだけど、手入れの手間があまりに違いすぎて従来型のは春先に廃棄、今年象印のを買い足しました。当分このタイプしか買わないつもり。以下詳細。
なお、この記事で「従来型の加熱式加湿器」と表現する場合、これは加湿器本体と水タンクが分離する形で、かつ加湿器本体側に(あまり大きくない)加熱部が存在するもののことを指します。加熱式加湿器で象印以外のものはたいていこのタイプのはず*3。
加熱式の加湿器を使いたい
加湿器にはいくつかタイプがあるが、前はそのうち超音波式のものをメインで使っていた。ただしこれは加湿器がカビたりすると、その菌をそのまま水蒸気といっしょに空気中に放出したりすることがあって、手入れをきちんとしないと健康によくないという話がある。気化式も同じ問題があるとされる。あちこちでいっぱい書かれてるので詳しくはググれ。
また超音波式は水道水の不純物もそのまま水蒸気にする。このため最終的に室内のものに微粒子が積もるようになってて、TVやモニタのディスプレイ面が顕著に白くなるのが気になっていた*4。
なので、ちょっと健康面でも気になってきたので加熱式の加湿器を使うことにした。加熱式なら水を高温の蒸気にして放出するので、雑菌などが繁殖しづらい。また不純物も水蒸気内に入らず加湿器側に残るため、室内の機材への影響もあまり考えなくてよい。
従来型の加熱式加湿器は手入れが面倒
ところが、この残留物が加湿器側に残るというのが問題だ。従来型の加熱式加湿器*5の場合、加熱する部分およびその周辺にあるフィルタに、水蒸気化したあとに残された残留物が高密度で堆積して結晶化する。一度固くなってしまうと加湿効率が落ちてしまって期待したほど加湿できない。
なので、本来は結晶化する前に手入れしなければいけない。前に使っていた加湿器では、1週間に2回以上の頻度で、本体から排水し汚れを落としフィルタを掃除しろとあった。またフィルタは定期的に交換しろとも。これが本当に面倒で、給水の手間を減らすための分離型水タンクなのに、高頻度で本体ごと洗浄しないといけないみたいな話になってくる。やってられるか!
そして手入れをサボると加熱用のプレート周辺に不純物が堆積してしまい、これを取り除こうと思うと一度や二度のクエン酸洗浄ではぜんぜん足りなくて泣きそうになったりする。前はマイナスドライバーで結晶化したものをガンガンやって取り除いたりした。つらい。
象印の加湿器は手入れが本当に楽
ここで、象印の加熱式加湿器とはどういうものかをまず説明すると、要するにご家庭の台所にある電熱式の湯沸かしポット。あれ。お湯が沸くと上から蒸気が吹き出てくるが、その蒸気で加湿すればよくない? あったまいー! という感じ。見た目もほとんど湯沸かしポットと変わらず、給水用の上ブタを開けると本体内部ほぼ全体がそのまま水タンクになっていて、加熱部を兼ねる。もちろん注ぎ口はないが。
給水するときには、取っ手、湯沸かしポットにもありそうなそのままの取っ手をつかんで本体ごと台所に持っていき、上ブタを開けて給水作業する。取っ手があるのは本当に大事。
この加湿器が従来型と異なるのは加熱部の広さ。つまり本体サイズ*6がそのまま大きい加熱部になっているため、狭い加熱部の加湿器と異なり、不純物が残留する面積が広い。また加熱が給水タンクそのものに対して直接行われるので、不純物は使用中だんだん濃縮されるものの、給水のタイミングで最後に残った特濃残留物水を捨ててしまってから給水を行える。たぶんこのため、わざとタンク内に少し水が残留している状態で給水指示が出て加熱が切れるようになっている。
まあそれでも使っていると底面などにちょっとずつ不純物が溜まるんだけど、それもたまにクエン酸洗浄するだけでいい。湯沸かしポットでたまにやるやつと同じ。給水のタイミングで気になったらタンク内に直接クエン酸を適量ぶちこみ、お湯をちょっと入れて溶かしたら水を満水まで入れて、洗浄モードのスイッチ入れて数時間放置。完了したら教えてくれるので水を捨てる。終わり。
いまの自宅での運用だと、給水を繰り返しながら24時間動かしっぱなしという状況でも、2週間に1回も洗浄しなくても問題ない感じ。また手入れそのものが楽なので、気になったときにちょっとやるのもストレスにならない。気になったらクエン酸洗浄すればきれいさっぱり汚れが落ちる。最高。
ということで、使っていてあまりに楽なので、自宅の加湿器はぜんぶこれにしてしまった。よかったよかった。
象印の加湿器のデメリットとされる点
とはいえ、いくつかデメリットとされることもある。自分は以下のように、特に気にしていない。
消費電力
加熱式加湿器は消費電力が大きいとされる。さらに特に象印のやつは消費電力が大きい。まあね、湯沸かしポットだからね……。
とはいえ、消費電力が大きいといっても、電力が何になるかというと、要するに熱になるのだ。で、この時期はどうせ寒いから暖房動かしたりしてて、え、それってつまり単に暖房の補助だと思えばそんなものなのでは? というように思えなくもない。事実、自分の仕事部屋が超寒いのに現状マトモな暖房を据え付けていなくて、加湿器が動いていると如実に温度上がって過ごしやすくなるので助かってたりする。居間も温度上げておきたい昨今なので、エアコン使用をおさえると思えば、まあいいんじゃないかな。
加湿能力
本体サイズがほぼ水タンクと同じなので、あまり大きくできないという制約があると思う。大きくしすぎると給水後に持ち運べない。このため、高い加湿能力を求める人には向かない場合があるらしい。
音
湯沸かしポットなので、特に給水してから温度が上がるまでは湯沸かしポット的な音がする。しょうがないかなー。自分や家族は慣れたのでいちばん音を立ててるときでも安眠してる。
いちおう「湯沸かし音セーブ」という機能があって、これをオンにしてるとかなり音量が低下すると思う。が、自分は慣れたので今冬は一度も使ってないなこの機能。
見た目
完全に湯沸かしポット。特に前に買った2020年モデルのものは光沢のある白色の外見だしボタンのデザインなんかも調理家具っぽかったため、居間に置いていると「なぜ台所にあるはずのものがこんな場所の床置きに」って感じで違和感がすごかった。慣れたけど。
今年買ったほうは、調べてみたら2021年に新しくなったモデルっぽい。外見がオフホワイトになって、ボタンのデザインなんかも心なしか生活家電っぽいよう改良された気がする。グレーとかも出てるし。
象印の加湿器、昨年たいへんいい製品だったので何も考えず大きいのを今年買い足したんだけど、前のいかにも調理家電そのままといったつやつやの白い外見に思うところがあったのか、ちょっと生活家電ぽいオフホワイトになっててウケた。
— tagomoris (@tagomoris) 2022年11月30日
機能面はほぼ変わらず、そのまま大変良い。 pic.twitter.com/RYhyv3SvTj
まあ、それでもやっぱり湯沸かしポットなんだけどな。
在庫
人気商品なのか、あまり作ってないのか、家電量販店なんかではほとんど在庫を見ない。なのでAmazonで買ってる。しかし通販だと品薄からプレミア価格で売ろうとするところも出てたりするっぽいので、ちゃんと象印の公式のストアが出してるやつを買いましょう。Amazonで現状を見てみると、大きいほうのホワイト(EE-DB50-WA)だけは象印ストアで在庫があるけど、他のグレーのものや小さいほうはどれも在庫がないみたい。象印ストアじゃないところが高価格で出してますね。そして象印ストアには旧型の小さいほうが売られている。うちにあるやつだな。ちゃんと使えますよ。
象印のウェブページに公式ストアってあるんだなと思ったけど、Amazonの象印ストアのより高い……。
似た商品
前は存在しなかったと思うんだけど、象印の製品を見てなのか、最近出てきてるみたい。「上から給水」とか書かれてるやつ。でもサイズがいまいちだったり取っ手がなかったりな気がする。特に取っ手がないのは、本体ごと持ち運んで給水しないといけないので、致命的だと思う。でも取っ手つけると格好悪いしね。悩むよね。でも取っ手は重要だと思います。
でも各社追随して使いやすいのが増えると嬉しいな。TIGERとか出さないのかな。w
まとめ
というわけで、象印の加湿器はとにかく手間をかけたくない人にお勧めですよ! というお話でした。