たごもりすメモ

コードとかその他の話とか。

gradle installDist したときのディレクトリ名と実行ファイル名の設定

ビルドした環境に依存する起動スクリプトを生成してくれるように gradle installDist したとき、ディレクトリ名にはプロジェクトのディレクトリ名が使われる。

my-project$ ./gradlew installDist

# すると以下のツリーができる
# my-project/build/install/my-project/lib
# my-project/build/install/my-project/lib/...
# my-project/build/install/my-project/bin
# my-project/build/install/my-project/bin/my-project (executable)                                                           

普段手元でやる分にはいいんだけど、うっかりcommit hashを使って git repo をチェックアウトしたツリーの下で実行したりすると my-project の部分が全部 commit hash になったりして超めんどくさい気分になったので、これを build.gradle の設定で固定しとけないかと思った次第。

installDistタスクは application プラグインによるものだが、これは Distribution プラグインによってディストリビューションを構成している。また実行ファイルの作成は CreateStartScript プラグインによって行われている……ので、このふたつを調べた。

で、結論としてディレクトリの指定には Distribution プラグインのとこに書いてある baseName をセットすればよく、実行ファイル名の指定は CreateStartScripts プラグインの applicationName をセットすればよい……んだけど CreateStartScripts プラグインのドキュメントに書いてあるとおり application プラグインは暗黙に startScripts タスクをデフォルト設定つきで作成するので、そのタスクの applicationName をセットしなければならない。

結果はこう。

apply plugin: 'application'

distributions {
    main {
        baseName = 'my-own-app'
    }
}

startScripts {
    applicationName = 'awesome-script'
}

これで build/install/my-own-app/bin/awesome-script が常にゲットできる。

なんかちょっとググってみたらそのものの記述がなくて調べるのがめんどかったので書いておく。Gradle 5.0 のドキュメント読んでやってたけど Gradle 4 でも普通に動いた。
あと日本語で上のほうに出てくる Gradle 2.x ベースの日本語ドキュメントサイトは死んでほしい。