最近は8月末の開催で乗鞍でのヒルクライムと重なっちゃってて行けてなかったんだけど、今年は7月末開催になったので行ってきた。……と思ったらGoogle AppEngineのhack-a-thon #6 および AppEngine ja night #9 と重なっちゃった。ajn#9はBeerTalkでしゃべることになったので、そっちは出ることにして昼間はLL Tigerに参加。全部は聞かずに出てきた。
会場に入っちゃうとSBMの電波がぜんぜん届かなくて難儀してた。ああなると弱い。いや夜のためのプレゼン資料つくってたんだけどねw
……が、貫禄の寝坊をしたのでLanguage UpdateのうちPerlのは聞きのがしてしまった。そういえばPythonもかな。あああ。ぶっちゃけPerlを一番聞いておきたかったんだけど。他も聞いてたけど、あんまり大きな動きはなかったかなーと。Rubyがついに2.0に向けて動くらしい。ふーん。
「開発ライセンスとプログラマーの自由」というセッションがあって、内容見ずに行ったんでGPLv3がどーのとかの話かなーと思ったら、Appleが開発用の言語について規制を入れたこと(コンバータの使用も禁止したこと)についてのセッションだった。なんだそりゃ、とちょっとびっくり。
このセッションについてはあとに書く。
LTはあれこれ聞いて、やっぱりみんなすごいなー、と関心。LTやるのに向いた特殊技能というのはありそうだ。一回戦だけしか聞けなかったけど、会場で漏れ聞いた話によるとどこも二回戦以降に向けて準備してたみたい(笑)
でもいちばん面白かったのは、前夜に聞いてたShibuya.jsのかな。本番に向けて(?)ネタ向きのブラッシュアップが行われてた。さすが。
電子出版の話。後援的にはまあ……という話だし、内容自体も面白かったけど、LL?みたいな感想は抱いた。少なくとも期待したいようなセッション内容じゃないなーとか。ううむ。
あとフィジカルコンピューティングがどーのという話。司会の人のお気には召さなかったようだ*1けど、自分にはチームラボの人の話の方がLLっぽくて面白かったな。センサ部分をマウスにやらせれば物理的なイベントが検出できてLL層に簡単に渡せるぜ! とか最高すぎる。笑わせて貰いました。いいね。
つーことでそのあたりまで聞いて離脱しました。
開発ライセンスとプログラマーの自由
そもそも導入からして誘導的でどうなのよ、と思わずにはいられなかった。「Appleのあれは当然だと思いますか? 好きな言語で開発できる方がいいですか?」って質問とか、そりゃ好きな言語で開発したいって手を挙げるに決まってんじゃん。何が聞きたかったんだあの質問。
で、最初はあんまりコメントが出なかったので、導入の説明が誘導的だった部分だけ修正しとくかな、と思って挙手して発言。*2内容は以下みたいなこと。
iPhoneやiPad用のアプリ開発を最近やってる。自分だって何も条件なく言語を選べるならObjective-Cは選ばない。
Appleの規約変更はあくまで「AppStoreに並べるための規約」であって、AppStoreがAppleの販売窓口である以上、そこにどんな制限を加えようとAppleの自由。そこは契約の問題であって、話がちょっと違う。DSなんかのゲーム機で正式に売るゲームに好きな言語が使えないのといっしょ。
プログラマの自由という意味では、自分のデバイスにアプリケーションを入れるのはAppStoreを経由しなくたって可能なので、そのとき自分の好きな言語で記述した言語を、言語のインタプリタといっしょにインストールすることだってできる。別にこれまでのハードウェアと較べておかしいことはない。
以上の内容に対して真っ向からの反論は一切なかったような気がするな。ゲームや組込みに詳しい人から「いやiPhoneは割とやれることが多くて自由は多いよ」みたいな話とかがあった。w
「Macがないのでアプリ書けません」て意見が多かったけど、シミュレータ動かすのにCocoa環境ないとそりゃキツいよねというのはわかるので、難しいよなあ。Xbox360のゲーム(DirectXを使ってる、よな?)を作るのにLinuxでやらせろって無理があるよなーというのといっしょ。*3
いっぽうプログラマブルなアプリケーションが許されない、というのは確かにちょっと厳しいと思う。自分も許されてほしい。どういう理由なんだろうねアレ。
*1:「それってフィジカルコンピューティングとしてはギリギリですよね」というコメントが出てた。知るか。
*2:しようと思ったら何度か飛ばされた。後ろの方に座ってたしなあ。
*3:このあたり、Jailbreakが合法だと確認されたアメリカでは誰かが無茶に頑張ってどうにかするかもね。コミュニティ活動は収支を気にしなくていいから強い。