たごもりすメモ

コードとかその他の話とか。

isucon終了に寄せて

ISUCon が終わりました。さっき、懇親会を終えて帰宅し、イベントで使用した仮想マシンすべてをシャットダウンしました。

しばらく前、あるきっかけがあったあとで「こんなイベントにすれば楽しいはず! 少なくとも自分は楽しめそう! やりたーい!」とTwitterに放流し、その後に社内のIRCでも同じようなことを言った結果「やればいいんじゃない?」的な反応を社内からもらい、何人かの人に協力をお願いしながら進めてたら、いつの間にかすごいイベントになってました。会場の手配もネットワークの手配も名札の手配も飲食の手配もトロフィーや副賞の手配も、すべて自分以外の社員が、こうしたら良いイベントになるはず、とやった結果です。すげー会社で働いてるんだなあ俺、とか今更思いました。
レギュレーションの検討・作成から実際のコード・サーバ環境の作成まで、いっしょにやってた kazeburo さんはもとより、超多忙な同僚たちがものすごい勢いで協力してくれました。最初からそれをアテにしてた分だけ自分のタチが悪いと言えますが、それ無しではグダグダな内容になったことは言うまでもないでしょう。本日も進行上の協力から賑やかしまで、なんというか言葉もございません。彼らも楽しんでくれたんであればいいんだけど。

ものすごくマニアックなイベントだしチーム制だし、参加枠埋まるのに数日から1週間くらいはかかるだろう、と思ってたところを10時間足らずで満員御礼にしてくださった参加者のみなさま。会場での様子を見るに、また懇親会で感想を聞いて回るに、多くの方に楽しんでいただけたようで何よりでした。関東各地からはもとより日本各地からと言っていい参加者・参加チームの方々、自分が感想を聞けなかった方々も楽しんでいただけていたなら何よりです。自分が面白いだろうと思ったことを、他の方々も面白いと思ってもらえたというのは、なんというか言葉にできないものがあります。
なお序盤のサーバのパスワード設定ミスについて、あれは100%自分の作業ミスです。収拾がつくまで時間がかかったにもかかわらずご辛抱いただき、その後はきっちりとイベントに集中していただけたことにはお礼の言葉もございません。
特に優勝したfujiwara組の皆様には良いハックを見せていただきました。特別賞ラインの設定は我々が間違っていたなあとか反省もしております。また懇親会でいろんな人にいろんな目論見があったことも聞きました。問題設定と環境設定によってはまた違う結果になるのは明らかで、そもそもそういう意図のあれこれを聞かせていただけたのは大変よい機会でした。

準備期間も含めて楽しかった学園祭が終わったばかりの気分、というのが正しいような気がします。俺こんなに楽しませてもらっちゃっていいのかなあ、みたいな。

これからのこと

ISUCon準備のなかで、あるいは実施のなかで、技術的なあれこれについて思うところはあったので、このあと順次いくつかのエントリに書こうとは思っています。この気分が消えてなくならなければいいんだけど。

ベンチマーク対象のアプリケーション、およびベンチマークスクリプトやスコアボードのアプリケーションなどは以下のリポジトリにすべて置いてあります。データベースの初期データだけはさすがにありません。デカいしね。
https://github.com/tagomoris/isucon
なんとなく一回で使い捨てるのはもったいないような気もするので、どんな形であれ、誰かの役に立てばいいなと思います。自由にご利用ください。とりあえず自分は kazeburo さんが今回用に書き下ろしたPerlのマイクロフレームワーク Kossy.pm をすごい気に入ったので、次のアプリで使おうかなと思ってます。

今回のイベントはいろいろといいタイミングが重なったというのもあるので、次に同じような機会があるかどうかはわかりません。また技術的な選択肢が今と変わらないのであれば、結局また似たような手法が高得点のための解法となってしまうので、あまり期間を置かずに同じような形態でやっても、どっちにしろ面白いものにはなりえないのかな、という気はします。
自分としては、今回のツールなりやり方なりを誰かが参考にした上で、その人が面白いと思えるイベントをやってくれないかな、と期待しています。自分にとっても他の誰にとっても、おそらくその方が面白いことになるんじゃないかなあ。期待してます。
ひとつだけ忠言めいたことを書いておくと、公開されたレギュレーションの存在はどのような競技においても最低限のお約束です。どのような状況で、何を競うのか、を公開してイベントを企画してください、と願ってやみません。

それはそれとして「スゲー疲れた」というのも素直な感想なので、ISUCon準備期間中に先延ばしにしまくっていた仕事やらその他のあれこれやらもあることだし、しばらくはおとなしく過ごそうかなーと思ってます。
が、とはいえ面白そうな技術的課題は山積しているので人生は素晴らしいなあ。あと9月末にあるHadoop Conference Japan 2011 Fallでなんかしゃべれそうだし、10月には YAPC::Asia に応募してたtalkが受理されたのでそっちでもしゃべれそうだし、当分退屈しなくて済みそうです。

まとまらないまとめ

昨夜、プロローグのスライドを書き、BGMとタイミングを合わせながらひとり再生してニヤニヤしていたときは心底キモい存在だったであろうと思われますが、誰にも見られていないので構わないと思います。
あー、楽しかった。