たごもりすメモ

コードとかその他の話とか。

2015年を振り返ってみる

今年はとにかく仕事してた……。ということで、Blogエントリ数を見てみるとこれまでの数年に較べてだいぶ少ない。

転職した

大手インターネットサービス事業者から、いろいろあって結果的には西海岸のスタートアップ(の東京オフィス)に移った。

tagomoris.hatenablog.com
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今年のいちばん大きな変化だったのは間違いない。このあとUSオフィスに少し行ってたり、この「いろいろあって」のときに考えてたことをエントリに書いたりもしていた。
結局その後に仕事をしていてこれまでと全く違う環境になったし、書くコードの種類や性質、考えかたなんかもけっこう変わったなという自覚はある。

あとこれまでに較べて格段に英語を使うようになった。おかげでだいぶ慣れてきたなとは思う。

書いたコード

OSSのコードはこれまでのプロダクトのメンテナンス系が多い、けど、Dockerのfluentd logging driverを書いたりmsgpack-rubyのメンテナをやることになったり、そこそこ新しいこともやってはいたかな。あんまり大物ではないけど、自分にとっては新しいものだったりそれなりに影響する範囲も広かったりで、面白い経験にはなっている。

あとはISUCON関係。これはあとで。
仕事関連だと社内向けの実装を直すことが多かったのがあって、ほとんどそういうエントリは書かなかったな。Hiveの挙動を一部乗っ取るためのコードをどこにどう書けばいいか、みたいな他社では役に立ちそうもないノウハウはだいぶ得たけど……。

発表やら執筆やら

海外のカンファレンスが2件、そのほか国内ではYAPC::Asia, RubyKaigi, 秋デブサミなどなど。秋デブサミのエントリは書き損ねてるな。7月まで大きいイベントや出張は皆無だったのに、8月からいくつも続いたのでだいぶばたばたしてた。いっぽう初めてヨーロッパに(2度も!)行けたのはいい経験だった。

割と概論や考え方についての話をするケースが多かったので、まあこれはこれで悪くはないんだけど、もうすこしコードの話をしたいなあと思ってはいる。そのためにはコード書かないとなー。いや書いてるんだけど、なんというか、もうすこし話にしやすいやつ……。

あと依頼があってWEB+DB PRESSにひとつ記事を寄稿した。個人的には記念にしたいくらいの思い出になりそう。

ISUCON

ISUCON5の出題をやった。9月末に予選、10月末に決勝というスケジュールを調整していたときは準備にたっぷり時間をかけられるはずだったんだけど、仕事の予定がズレ込んで、1年で(仕事だけで)いちばん忙しいという時期にISUCONの準備や各種発表が全部重なるという感じで、死にそうな2ヶ月になった。たぶんこれまでの人生でいちばん忙しくしてたと思う。

まあ、いろいろ不手際があって申し訳なかったとはいえ、いちおう成功したと言っていい終わりかただったのではないかとは思う。個人的にもJava8のコードをだいぶ書いたりで得たものは大きかった。ベンチマークツールフレームワークになってるので、もうすこし直してちゃんと単独のプロダクトとして出すつもり。ちょこちょこまだ直している途中。

あれこれ

その他、ウケた記事もあった。YAPC::Asiaでの発表からの一連の流れはちょっと感激なくらいで、いろいろ考えてることをぼろっと外に出すと面白いことが起きることもある、といういい例になったかもしれない。

tagomoris.hatenablog.com
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加えて転職の時期とISUCON後で2回も morisnite をやったり、いろんな人にお世話になってるなあ、と本当に思うことが多かった。みなさん本当にありがとうございました。

来年

Fluentd v0.14に向けたPlugin APIの作り直しを4〜5月頃に途中までやってたんだけど、その後に社内向けの大きい仕事にかかりきりになっていて済んでない。正直あれがblockerになってるので、まずいなあとは思ってる。2016年の最初の大きい仕事としてこれをやるつもり。

他に社内向けにはHadoop/Hiveよりも少しインフラっぽいことや便利ツールまわりをやろうとも思ってるので、そのへんの技術をさわってみることも増えると思う。というか、増やしたい。今年は春にひたすらChefと格闘してたくらいで、その後にそっちをあまり見られなくなってしまった。
あとは某分散処理をゴニョゴニョ。これは形になるのはもうちょっと先になるかな。面白いコードをあれこれ書ける予定があれこれあるので、楽しみたいと思う。